2026.10.20
喫茶モグラ、DOAI VILLAGEマネージャーの1日
下り線ホームが486段・地上駅舎から約70m地下に位置し、日本一のモグラ駅と呼ばれるJR上越線・土合駅。
その駅舎にはカフェ〈喫茶モグラ〉と、土合駅直結のアウトドアホテル〈DOAI VILLAGE〉があります。
喫茶モグラはかつての駅務室を改装したカフェ。コーヒーやクラフトビール、地産の食材を使ったメニューを取り扱っており、旅の途中や登山の前後、日々の延長に訪れるお客様をお迎えします。
DOAI VILLAGEは、ドーム型の客室インスタントハウスとフィンランド式サウナを備え、豊かな自然に抱かれるロケーションでの焚き火・BBQを1日1組の貸切で楽しめる宿泊施設です。


この2拠点のマネージャーを務めるユリさんに、日頃どんなことを考えているのか、お店づくりのことやこの土地ならではのことを聞きました。
まずはユリさんのとある1日をご紹介します。
9:00〜 出勤、オープン作業
10:00〜15:00 喫茶モグラ営業
■DOAI VILLAGEの宿泊予約が入っている場合は、
15:00〜 宿泊者の夕食(BBQ)の準備。火おこしや食材のカット、盛付け等
18:00〜 夕食開始
19:00〜 翌朝の朝食を準備し、お客様へお渡し
20:00 退勤
■宿泊予約のない日は、
15:00〜 喫茶モグラのクローズ作業、翌日宿泊があればBBQ食材の買い出し
19:00〜 さなざわ㞢テラスorイヌワシストアにてメール返信などのデスクワーク
20:00 退勤
ユリさん:全てをひとりで行っているわけではなく、宿泊やサウナの予約状況と、スタッフの人数によって動きは変わり、上記はあくまで一例になります。
例えば、9月の喫茶モグラは金・土・日曜営業のため、店休日はさなざわ㞢テラス or イヌワシストアでデスクワーク。
デスクワークはスタッフのシフト調整やマニュアルの更新、お金の管理など。それ以外だと、普段手が入らない所のメンテナンスや、インスタグラムを更新したり、スタッフを交えて新しいカフェメニューの考案などもあります。



──インスタグラムの投稿の中で雪景色の投稿がありましたが、土合駅やDOAI VILLAGEの雪かきはどうしていますか?
また、季節ごとのお仕事はありますか?
ユリさん:駅の敷地内はJRの職員さんが行っていて、DOAI VILLAGEは我々スタッフが除雪機で対応しています。
グリーンシーズンは草刈りや各所のメンテナンスを外部業者さんの手も借りつつ進めています。また、季節の虫ができる限り室内に入ってしまわないような対策を打ったりもするのが、自然の中ならではの仕事だと思います。
土合は繁忙期がハッキリしていて客足に波があるので、それに合わせた人員調整も重要になってきますね。今は人手が足りなくて、他拠点からお手伝いに来てもらっている状況です。なのでスタッフは常時募集しています。

──土合で働くのはどんな人が向いていますか?
ユリさん:自然が好きな人、調理に抵抗がない人、自分のやりたいことがある人が、ここには合うんじゃないかなと思います。調理場の窓から見える景色はどの季節も心洗われ、見ていて飽きることはありません。洗い物をしながら、ふと外を眺めているスタッフの姿も日々よく見かけます。
電車のダイヤに合わせて客足の波があるので、波にうまく乗ってドリンク作り・調理を捌いて、波が引いたときには次の波の準備。少し余裕ができれば、インスタグラム用の更新をしたり、他拠点とやりとりをしたりもします。でもこのあたりは働いていくうちに、今するべきことはこれだな、と常に先を見て動けるようになっていくので安心してください。
他に具体的なことを挙げるなら、イベントを開催することが多い土日に時間の融通が利く人、汚れ作業が大丈夫な人もここに合っていると思います。BBQやサウナストーブの管理で薪を扱うので、外での遊びに慣れ親しんだ人もいいかもしれません。

──『自分のやりたいことがある人』とありましたが、ユリさん自身のやりたいことを聞いてもいいですか?
ユリさん:私はここで働く前は観光業に就いていて、日本各地にあるまだ知らない・知られていない魅力をみんなに知ってもらいたいという思いがありました。それを仕事の中で実現できそうだなと思ったのが、plowerに飛び込んだきっかけです。
でも「自分のやりたいこと」っていうのは「仕事で・土合で」に限らず、生活や趣味も含めて何かしら目的意識があるという意味です。もちろん一緒にお店を作り上げてくれるのは嬉しいですが、ここで働くことが巡り巡って、個々の目的や目標達成への一助になったら素敵だなと思っています。
──マネージャーとして働くことで得られたことや、意識していることはありますか?
ユリさん:マネージャーになってから、いい方向に意識が変わり始めました。最初は代表の指示に順って行動していましたが、2年目あたりから〈自分のお店〉として考えて動けるようになりました。また、いつ訪れても静かで、どんな目的で来られた方にも開かれたお店でありたいので、変化もありつつ、変わらないクオリティでお客さんをお迎えすることを意識しています。
──他拠点と連携していることを教えてください。
ユリさん:さなざわ㞢テラスでは製菓と、食事メニューの下拵えをお願いしています。
宿泊のお客様には、さなざわ㞢テラスの入浴券をお渡ししたり、BBQの際にイヌワシストアで作っているミックススパイス「デュカ」を提供したりしています。また、3拠点を巡るスタンプラリーを実施しています。いらっしゃるお客様は土合に来ることが目的の方がほとんどなので、土合以外にも興味を持って足を運んでいただけるような声掛けを意識していますね。

──喫茶モグラ・DOAI VILLAGEの仕事ならではのことはありますか?
ユリさん:駅の利用方法についてよく聞かれます。ここは無人駅なので、切符の買い方・扱い方が一般的な有人駅とは異なるからです。日頃、駅構内に常駐しているのは私たちだけなので、「次の電車はいつですか?」「ここに行きたいけど、どれくらいかかりますか?」と言う質問には、よくお答えしていますね。
駅のホームの感想を聞くことも、ここならではだと思います。地下70mにある下りホームは気温が一年中一定なので、夏場でも寒いくらいなんです。天気の条件が揃うと、ホームの中が霧に覆われて幽玄な雰囲気に包まれたりもします。
そういった非日常や自然の織りなす景色を楽しむお客さんのお話を聞いていると、この場所にちょっと特別な気持ちというか、当たり前にあるものじゃないんだなとしみじみ思ったりしますね。
地下ホームの一定の気温を利用して、みなかみでクラフトビール醸造をしているOCTONE BREWINGと協力し、クラフトビールを貯蔵熟成しています。1年熟成したビールをブルワリーの皆さんで地上へ運び出し(486段の階段をビールを抱えて登るのは、かなり大変!)、「もぐらビアキャンプ」というビールフェスを毎年開催しています。
各地のブルワリーがDOAI VILLAGEに毎年集い、地下熟成したビールを飲み比べながら楽しめるイベントです。ノンアルコールやフード、雑貨、ワークショップ、生演奏など盛りだくさんなので、お酒が飲めいない方も存分に楽しめます。

別のイベントの時もそうですが、自然に囲まれた開放的なロケーションのためか、お店の方もお客さんも皆さん表情がやわらかくて、会場全体がやさしい感じがして好きです。回数を重ねると、出店者はもちろん、リピーターのお客様も増え顔見知りになって「去年は雨だったけど、今年は最高の天気だね!」なんて会話も弾みます。
土合の、ここでしか味わえない体験を提供できるポテンシャルの高さは抜群だと自負しています。まだいらしたことがない方は是非遊びに来ていただきたいですし、そんなふうに誇りに思える場所で働けるって、幸せなことだなと思っています。
喫茶モグラ・DOAI VILLAGEの仕事にご興味のある方がいらっしゃいましたら、まずはぜひお気軽に、遊びに来てみてください。地域の雰囲気や、移住も含めて相談していただけます。
詳細は下記リンクからもご覧いただけます。
https://plower.jp/joinus/

